6月16(土)PM0:30西宮球技場、"フットボールの聖地" 西宮に遠征しての本日のゲーム、我がCRUSADERSは3連勝中と目下絶好調。
さりとてさすがに3週続けてのゲームとあって精神的にも肉体的にもその疲労感はピークに達していることであろう。
そのせいもあってか、今日のゲームの立ち上がりはいまいちピリッとしない。
南山リターンでのファーストプレー、自陣35yds付近からのオフタックルもいつものようなキレがない、いやむしろ上智大、愛知学院大よりディフェンスラインのリアクションが格段に早い。まさにクイックネスというにふさわしい動きである。
先に結果からお知らせするが14-12でCRUSADERSが勝利し4連勝を収めた。
今日のゲームもそうであるが、戦力が拮抗もしくは相手のそれが上回っている場合、思うようにプレーが進まないとか、逆にプレーが止められないという場面に出くわすことであろう。その際何をすべきかを今日のゲームで学んだことであろう。
前半2回の追手門大の得点はいずれも南山4TH DOWNのパントラッシュの甘さが追手門大に好リターンを許し、奥深くのパスを決められ得点に結び付けられしまった。
またいつものように、1ST DOWNでなかなかゲインが出来ず、相手ディフェンスに勢いづかせてしまう場面がしばしばあったように思える。
しかしながら、選手、コーチ陣、スタッフの皆がよく辛抱し、数少ない得点チャンスをものにしかつ追手門大のPATの拙さにも助けられ、見事に春のゲームを4連勝で締めくくった。
晩秋の西宮でもう一度CRUSADERSの勇姿をみたいものである。
そのためには己をもっともっと鍛えぬき、強い自分を築き上げてほしい。
言い古された一文であるが関西学院大の部訓を紹介して、本日の追手門大戦のレポートとしたい。
開けて呉れと山門を叩いたが、其処には門番が居なくて勝手に独りで入れと云う声丈けが聞へた。
己の手で自らの道を切り開けと云う教えでした。古今東西を問はず、其の道を極めた達人は全べて他を頼む事なく自ら辛苦を求めて打ち勝ったのです。私を捨てると云うより一度死んで御覧。
何うせ碌に学問もしていないんだ、かと云って遊びもチャチな事しかやれないんだ。
だったらせめて潔く此処で十一人が死んだら何うです。
フットボールに賭けた青春なら心置きなく死ねましょう。死になさい。其処に初めて裂帛の気合が生れます。
恐しく強い人間に変わります。死中活ありとは之を云ったものじゃないですか。
之が月桂樹をかざす近道です。十年兵を養ふは一日用ひんが為なり。いざ鎌倉と云ふたった一日の為に備え連日技を磨くのです。そして其の時に死ぬのです。それがサムライです。
苦しい時程、人間の真価は発揮されます。逆境に弱いのは真実のフットボール・プレーヤーではありますまい。腹がすわってないから日大が煙たいのです。腰抜けだから勝てる試合も勝てないのです。
太平洋を渡るのですよ。現役選手諸君の前途は洋々として居るではないですか。歴史を作る人は居ませんか。立志傳中の人物としても世に立つのです。
桑田OB家族、谷倉OB夫妻、お疲れ様でした。
BYまるま
(84生 山本昌樹さんのレポートより)
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