CRUSADERS 2004 SPRING GAME RESULT

日時
対戦校
グラウンド
キックオフ
5月5日(祝)VS 中京大学港サッカー場13:00
5月23日(日)VS 四日市大学鶴舞公園陸上競技場13:00
6月6日(日)VS 上智大学南山大学グランド13:00
6月22日(日)VS 大阪産業大学神戸王子スタジアム13:40

もどる



5/5(水) 港サッカー場 13:00 Kick Off
天候:晴 観客数:410人

大学名

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

南山大学

7 3 0 0 10

中京大学

0 0 7 6 13


<得点経過&スタッツ>

Q

Time

Team

Play

Player

Yds

PAT

Player

G/NG

1

1:40 南山 RUN #30 大野 3 K #40 赤石 G

2

10:10 南山 FG #40 赤石 19


3

2:01 中京 PASS #18 → #11 3 K #5 G

4

11:05 中京 RUN #20 2 K #5 NG


南山大学

VS

中京大学

1 タッチダウン 2
1-1 PAT(1Point) 2-1
0-0 PAT(2Point) 0-0
1-1 FG 0-0
0 Safety 0

15
(10-5-0)
1st Down
(ラン-パス-反則)
15
(7-8-0)
19-80yds
(19-8-2)
パス回数-獲得ヤード
(試投-成功-インタセプト)
20-136yds
(20-15-1)
38-154yds ラン回数-獲得ヤード 25-53yds
57-234yds 攻撃回数-獲得ヤード 45-189yds

5-▼30yds 反則回数-損失ヤード 5-▼22yds
1-1 ファンブル回数-喪失 2-1


<GAME REPORT>


ぐずついた天候に見舞われた連休の最終日5月5日(水)、我が南山大学CRUSADERSは2004年度のスタートゲームを港サッカー場で迎えた。

ゲーム開始の頃から青空が広がり始め、汗ばむ中での勝負となった。
初戦の相手は中京大学レッドパンサーズ。ここ数年恒例の春の手合わせだ。常に我々の行く手を阻む強豪に対し、今年のCRUSADERSは、どのような闘いぶりを見せてくれたのであろうか・・・


各プレイヤー・スタッフ共緊張の面持ちでセレモニーを終え、ゲームはCRUSADERS確実にリターンを止めてディフェンス勝負か・・・と誰もが思ったその時、CRUSADERSの鋭いタックルに中京リターナーが痛恨のファンブル!リカバーはCRUSADERS。幸先よくチャンスが訪れた。

G前30yds付近から得た攻撃をリードするのは、昨年より成長著しいQB#17菅本(3回生)。
RBの#30大野(3回生)、#2鳥居(4回生)のランを軸にリズムよくゴール前にドライブ。そしてG前3yds、ブラストプレイから大野が難なく今季初のTD(PAT成功7-0)。
ゲーム開始1:40の絵に描いたような先制攻撃に、スタンドも大きな期待を膨らませた。



その後第1Qはお互い決め手がなく、勝負は第2Qへ。
TDをあげた勢いもあり、2Qに入ってもRB#30大野の力強いランプレイが光る。中京のタックルを果敢に押し込む走りに、スタンドは大いに沸き立った。更に大野のラン警戒で散漫する中京ディフェンスの隙を突き、QB#17菅本が着々とドライブし中京G前10ydsへ。ここで菅本が、左コーナーを狙いWR#9近藤にTDフラッグパス!が、惜しくもパス失敗。
結局RB#40赤石が手堅くFGを決め得点は10-0。
南山リードに場内からもざわめきが漏れたが、その後両者決め手を欠きそのまま10-0で前半は終了。

後半は中京大のKickでスタート。
この試合中京大はパスを多投。相変わらずテクニカルなパッシングを展開し、ショートからミドルのパスで前半から南山ディフェンスを混乱させた。期待のCB#22谷口(3回生)、今期よりDBを守るアスリート#44野村(2回生)を中心にロングゲインは封じていたため、些細なミスさえせねばと案じたが・・・残念ながら懸念は3Qに現実のものとなってしまった。
自陣G前からのCRUSADERS・パントフォーメーション。スナップと同時に中京ラッシャーが激しく襲い掛かり、直前で交わそうとした南山P#13金井をタックル。思わぬところで前半とは逆にビッグチャンスを与えてしまった。
こうなるとゲーム巧者の中京ペース。後半開始早々の2:01、G前3ydsにQBからTEへのTDパスを決められ、10-7と猛追を食らう。これによりゲームは一進一退を極める展開となった。

後半に1本が欲しいCRUSADERS。オフェンスを組み立てるQB#17菅本は前半からのランに加え、WR#21鶴田、#9近藤へのパスを果敢に織り交ぜ応戦。しかし、度々襲われる中京の激しいラッシュにリズムを作れず・・・。
そして中京大オフェンスもここぞのパスを、DB#44野村のインターセプトなどに阻まれ波に乗れず。ゲームは4Qも10分を越え、残りは2分。息を呑む展開が続くかと思われた・・・。

しかし、ここでCRUSADERSにまたもやパントでのミス!低い弾道のスナップを拾い上げようとしたパンターに、主審は冷酷にも「ニーダウン」を宣告。
しかもシチュエーションは自陣G前、残り2分。このゲーム最大の攻防にCRUSADERSディフェンスも奮い立ち、中京ラン攻撃に激しいラッシュを浴びせかけるが、最後は相手RBが中央からのダイブでTD(10-13)。
PATはハードラッシュで失敗を誘ったものの、逆転を与えてしまった。


残り1分を切り、CRUSADERSはキャッチアップに望みをかける。
まずはWR#9近藤にパスがヒット。そしてワンバックからQB#17菅本がWR#21鶴田へロングパス。だが無常にもボールは中京DBがインターセプト。追撃もここまで、最後は残り10秒を中京QBがイートしタイムアップ。
残念ながら我がCRUSADERSは初陣を勝利で飾ることはできなかった。

前半の歓声は溜息に変わってしまったが、50名を越える南山大学応援団を中心に200名もの観客を動員したバックスタンドは、メインスタンドをはるかに上回る盛り上がりを見せたと言っても過言ではないだろう。
チアリーダーによる応援も更にレベルを上げており、ゲームには負けたがスタンドの質・量では、既に名実共に東海一を誇っている。2004秋に向けて、CRUSADERSは勝負でトップを目指すのみである。

(レポート By 88生 光山氏)

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5/23(日) 鶴舞陸上競技場 13:00 Kick Off
天候:曇り時々雨 観客数:300人

大学名

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

南山大学

6 0 0 8 14

四日市大学

0 7 0 0 7


<得点経過&スタッツ>

Q

Time

Team

Play

Player

Yds

PAT

Player

G/NG

1

10:09 南山 RUN #1 伊藤 5 RUN #17 菅本 NG

2

3:03 四日市 RUN #93 1 K #10 G

4

1:41 南山 RUN #30 大野 1 PASS #18 宮川 → #88 市来 G


南山大学

VS

四日市大学

2 タッチダウン 1
1-0 PAT(1Point) 1-1
1-1 PAT(2Point) 0-0
2-0 FG 0-0
0 Safety 0

16
(11-4-1)
1st Down
(ラン-パス-反則)
5
(3-1-1)
22-74yds
(22-9-2)
パス回数-獲得ヤード
(試投-成功-インタセプト)
12-27yds
(12-1-1)
39-202yds ラン回数-獲得ヤード 37-84yds
61-276yds 攻撃回数-獲得ヤード 49-111yds

2-▼5yds 反則回数-損失ヤード 5-▼50yds
1-1 ファンブル回数-喪失 4-1


<GAME REPORT>

前回の中京大学戦の敗戦からはやくも二週間以上経過した。
この二週間でどれだけ成長してくれたかが、第2戦の見所だ。
天気は時折り激しい雨の降るあいにくのコンディション。
にもかかわらず、会場の鶴舞陸上競技場には多数の観客が駆けつけた。
対戦相手は東海リーグ1部所属の四日市大学ワイルドドランカー。
ここ3年の間に、急激に力をつけてきたチームである。
抜群の脚力を持つRBを擁し、前節名古屋大学戦ではパスにも冴えを見せた。
昨年の春季オープン戦、同じ鶴舞陸上競技場で苦汁を舐めさせられた相手だけに、リベンジの思いも強い。はたして・・・


ゲームはCRUSADERSのKickoffでスタート。危なげないキックとラッシングで、リターンを封じ込め、まずは、四日市大が自陣30ydsから攻撃を開始。
四日市大はRB#5を中心としたランでCRUSADERSディフェンスに挑む。
CRUSADERSディフェンスが2回のランを手堅く抑えると、ここで四日市大QBはすかさず攻撃をパスに変更。ときおり勢いを増す雨のなか、WRへ放った渾身のパスが決まり、ボールは一気にCRUSADERS陣へ。
これに勢いを得た四日市大は、再びRB#5にボールを集中。1stダウンを次々と奪う。
しかし、CRUSADERSディフェンスも何とか凌ぎ、パントに追い込むことに成功した。
結局、TD、FGこそ逃れたものの、パントも含め自陣15ydsまでボールを持ち込まれ、6分間におよぶ長い攻撃がようやく終わった。

続くCRUSADERSオフェンス。
この攻撃がディフェンスの鬱憤を晴らすかのように爆発した。
QBは今季初登場の#18宮川。なんと2年生。この宮川が2年生とは思えない勝負強さで攻撃を進めていった。
野球部出身の宮川は、持ち前の肩の良さを生かし、ショート、ミドルへのパスを次々と決める。
また、CRUSADERSのファービュラス・フォー、RB#1伊藤、#2鳥居、#30大野、#40赤石の脚力を活かしたランプレーも絡め、一気に敵陣へ攻め込む。
ROCKETS(オフェンスライン)も押しに押す。結局、85ydsのロングドライブを攻めきり、最後はRB#1伊藤がオフタックルを走りきりTDを決める。
6-0(PAT失敗)とCRUSADERSがまずは手堅くリードする。


勢いに乗ったCRUSADERS。キックオフで相手にリターンを許さず、自陣20ydsからはじまった四日市大の攻撃を、一回の1stダウンも与えずに封じ込める。
再び登場したQB宮川は、自分の持ち味である肩を活かそうと、シングルバックにWR3枚と体型を変える。パス攻撃に完全に切り替えたものの、ここでは活かせず パントに追い込まれる。
しかし、ここで中京戦の悪夢が再び。センターから出されたロングスナップがパンターの頭を超え、ボールは自陣30ydsまで転がる・・・
絶好のチャンスを得た四日市大は手堅くランで攻撃を開始。
最後は四日市#93に中央へのダイブプレーを決められ、TDを献上。PATも決まり、6-7と逆転をされる。

すぐさま逆転を図りたいCRUSADERS。
四日市のキックオフで再びはじまった試合は、RB#1伊藤のビッグプレーからスタートした。もみ合うブロッカーとラッシャーの間を切り抜けた彼は30ydsのリターンを果たす。
そして、再び登場したQB宮川。先輩には負けられぬとばかりにWR#9近藤、#21鶴田へパスを通す。RB#40赤石も鶴舞特有の雨でぬかるんだ土をものともせず、オープンを駆け抜ける。
この一気呵成の攻撃に逆転かとスタンドも大いに沸く。
しかし、敵陣15ydsまで攻め込んだところで攻撃は手詰まりとなった。
迎えた4thダウンギャンブルでのRB#1伊藤のランはあと数インチ足りず、CRUSADERSは惜しいところで攻撃権の放棄を余儀なくされる。


俄然、盛り上がる四日市大サイド。しかし、今度はCRUSADERSの若いディフェンス陣がふんばった。先ほどまで散々に走られていた、RB#5のランを完全にストップ、スクリメージラインを越えさせない。
圧巻はFS#44野村のセーフティーブリッツ。これが快心の一撃となり四日市オフェンスを一気にゴール前3ydsまで押し込んだ。
パントに追い込まれた四日市大は自陣の回復を図るも自陣20ydsまで戻せたにすぎず、またも、CRUSADERSに大きなチャンス到来。
しかしこれを活かしきれないのが今のCRUSADERS。オプションをおりまぜたラン攻撃がまったく進まず、しかも、逆転を狙ったFGも正確さを欠き失敗。
結局四日市大学にリードを許したまま、前半を折り返すこととなった・・・

CRUSADERSのリターンではじまった後半。ときおり雨脚が強くなるなか、CRUSADERSオフェンスが自陣30ydsからのスタート。
RB#1伊藤の中央、#30大野の左オープンへの力強いランと、四日市大の反則など運にも助けられ敵陣35ydsまで攻めたてる。このままの勢いで一気にTDがほしいところだが、四日市大もなかなか前に進ませてくれない。敵陣30ydsからポストへ走ったWR#21鶴田へと放ったQB宮川のパスが痛恨のインターセプト。またしても攻撃が止まってしまった。

その後の攻防は、一進一退。
ここで2年生を中心とした若いCRUSADERSディフェンス陣がふんばる。
ともすれば、一気に崩壊しそうなラインをサイドラインから飛ばす主将加藤の檄が踏みとどまらせる。
両チーム決めを欠くまま、時計だけが進み、第3Q残り1分となった。
2週間前の悪夢が脳裏をよぎり、いやな雰囲気がスタンドが覆う・・・

ここで、T体型に変えたCRUSADERSオフェンスが爆発した。
サイドラインを変えた第4Q直後、ラン、パスを織り交ぜた4連続1stダウン
  -WR#21鶴田 10ydsパス
  -RB# 1伊藤 10ydsラン
  -RB#30大野 10ydsラン
  -RB# 1伊藤 10ydsラン
が一気に炸裂。
怒涛の猛攻で敵陣G前1ydsまでつめよる。
最後はRB#30大野が力でねじ込み、ダイブプレーでTD。PATでは2ポイントコンバージョンでQB宮川からTE#88市来への小気味よいパスも決まり、14-7と逆転。
結局これが決勝点となり、CRUSADERSは今季初勝利をあげた。

次節は上智大学戦。一昨年までは2連勝を果たし、次は初の上智大戦3連勝のかかる大一番。(昨年は台風のため中止)
昨シーズンの上智大は関東2部3位にとどまったとはいえ、能力の高いQBを擁するその力はあなどれない。
今日の後半、それもぎりぎりでの粘りを活かし、上智大相手にも、ぜひ、勝ってほしい。

(レポート By 87生 西澤氏)

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6/6(日) 南山大学グランド 13:00 Kick Off
天候:曇 観客数:300人

大学名

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

南山大学

7 7 7 0 21

上智大学

7 14 7 7 35


<得点経過&スタッツ>

Q

Time

Team

Play

Player

Yrds

PAT

Player

G/NG

1


南山 RUN #30 大野 20 K #40 赤石 G

1


上智 PASS #5 → #14 13 K #17 G

2


南山 RUN #2 鳥居 25 K #40 赤石 G

2


上智 RUN #34 8 K #17 G

2


上智 PASS #5 → #14 15 K #17 G

3


南山 RUN #1 伊藤 15 K #40 赤石 G

3


上智 PASS #5 → #44 10 K #17 G

4


上智 PASS #5 → #14 35 K #17 G


南山大学

VS

上智大学

3 タッチダウン 5
3-3 PAT(1Point) 5-5
0-0 PAT(2Point) 0-0
0-0 FG 0-0
0 Safety 0

17
(10-7-0)
1st Down
(ラン-パス-反則)
17
(12-4-1)
26-127yds
(26-12-1)
パス回数-獲得ヤード
(試投-成功-インタセプト)
23-116yds
(23-11-0)
31-188yds ラン回数-獲得ヤード 45-273yds
57-315yds 攻撃回数-獲得ヤード 68-389yds

1-▼5yds 反則回数-損失ヤード 2-▼10yds
2-1 ファンブル回数-喪失 3-1


<GAME REPORT>


心配されていた雨もどうにか止みはじめた午後1時、南山大学グランドでは第45回南上戦アメリカンフットボールの試合がはじまった。
CRUSADERSにとっては、対上智大戦初の3連覇のかかったこの試合。卒業したばかりのOB・OGはもちろん、70年代のOBも関西をはじめ、遠くは国境を越えベトナムからも駆けつけてくれた。


試合はCRUSADERSのキックオフではじまった。
まず、先行したのはCRUSADERS。
ディフェンス陣が上智大の攻撃を手堅く抑える。
それに呼応するように、QB#17菅本率いるオフェンス陣が、開始早々に爆発した。
RB#2鳥居が中央を抜け、12ydsのゲインで1stダウン。
続いてRB#30大野が、オープンへ展開した後、穴がふさがっているとみるや、自ら逆サイドへ駆け抜け20ydsのゲイン。一気に敵陣へとなだれこむ。
このプレーに助けられたQB#17菅本、WR#9近藤へ絶妙のパスを通す。
今度はRB#2鳥居が10ydsのダイブを決め、ゴール前20ydsまで迫る。
自陣25ydsからの75ydsに及ぶロングドライブはRB#30大野が左オフタックル を駆け上がり、20yds独走TDで締めくくった。
PATも成功し、CRUSADERSが7-0とリードする。
危なげない試合展開に、これは快勝、との期待がスタンドに高まる・・・

しかし、上智大も負けてはいない。QB#5が自らの脚力とパス能力を存分に活かし、反撃開始。
まず、スクランブルからの独走で30ydsをゲイン。
RB#1、#34をダイブ、カウンターで走らせ、次はドローフェイクのパス。
オプションではQB自らボールをキープし、手堅くゲインを重ね、若いCRUSADERSディフェンス陣を翻弄する。
LB#55尾崎による1ydsのゲインを許さないハードタックルもみられたが、それでも上智大学の攻撃はとまらず、最後はエンドゾーンぎりぎりの絶妙のパスを通され、7-7の同点となる。(PAT成功)

対するCRUSADERSの反撃は第1Q終了間際に始まる。
きっかけはディフェンスからだった。
上智大自陣20ydsからはじまった攻撃をパントに追い込んだが、ここでラフィングザキッカーの反則を犯し、15ydsの罰退で、上智大は労せずにハーフウェイ付近まで進む。盛り上がる上智大スタンド。
それを一瞬に静めたのはDB#22谷口。CRUSADERSの激しいラッシュにより、上智大学キャリアーがこぼしたボールを見事にリカバー、一気に形勢逆転となる。
こうなるとCRUSADERSオフェンスもとまらない。
ROCKETS(オフェンスライン)の絶妙なパスプロに守られたQB#17菅本がWR#9近藤への15ydsのパスを通す。
続いたのは本日絶好調のRB#2鳥居。彼の力強い中央突破が見事に決まり、25ydsを独走し、そのままTD。
CRUSADERSは14-7と再びリードする。(PAT成功)

このまま上智大を突き放したいCRUSADERS。
上智大のリターンからはじまったシリーズを早々にパントに追い込んだが、再び攻撃へとシナリオどおりにいかないのが、今のCRUSADERS。
上智大のパントを、リターナーが痛恨のファンブル。自陣20ydsという絶好のフィールドポジションで上智大に攻撃権を奪われてしまった。
なすすべもないままRB#34の2回のランでTDを許し14-14と再び同点に追いつかれる。(PAT成功)
このモメンタムを引き寄せた上智大は、CRUSADERSの攻撃を封じ込め、ランプレー中心にテンポよく攻撃を重ね、CRUSADERS陣30ydsまで攻め込む。
さらに4thダウンギャンブルも成功させ、最後はパスを通され14-21と逆転されてしまう。(PAT成功)
結局このまま前半は終了し、後半へと続く。

CRUSADERSのリターンではじまった後半。
自陣30ydsからのフィールドポジションから、RB#40赤石のラン、QB#17菅本からTE#8原口への30ydsパスなどで敵陣15ydsまで攻め込み最後はRB#1伊藤がTDを決め21-21(PAT成功)とすぐさま同点に追いついた。
しかし第3Q終了間際に上智大のオプションとパスを絡めた攻撃でTDを奪われ、再びリードを許し21-28とされる。(PAT成功)


第4Qに入り、さらに上智大の猛攻が続く。
RB#1、#34のオープンへのランが次々と決まりだし、4thダウンギャンブルでは#44へのパスをと決め、上智大が一気にゲームの流れを引き寄せる。
最後は30ydsのパスを決められTD。(PAT成功、21-35)
これが決勝点となり、このまま上智大が逃げ切った・・・

CRUSADERSのオフェンス、とくにランの強さが確認できたこの試合。
対するディフェンスは上智大QB一人にしてやられた感が否めない。
経験不足という言葉で片付けるのはたやすいが、それ補うだけのものを、選手には身に付けてほしい。
次節は大阪産業大学戦。この敗戦を糧とし、大きく成長してほしい。

(レポート By 87生 西澤氏)

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6/26(土) 神戸王子スタジアム 13:40 Kick Off
天候:曇り

大学名

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

南山大学

6 6 8 0 20

大阪産業大学

7 7 3 28 45


<得点経過&スタッツ>

Q

Time

Team

Play

Player

Yds

PAT

Player

G/NG

1

3:12 大産 RUN #30 9 K #8 G

1

11:40 南山 RUN #17 菅本 5 K #40 赤石 NG

2

4:57 南山 RUN #17 菅本 1 PASS #17 菅本 → #88 市来 NG

2

10:25 大産 PASS #4→#82 17 K #8 G

3

5:43 南山 RUN #30 大野 42 PASS #18 宮川 → #9 近藤 G

3

11:10 大産 FG #8 29


4

0:07 大産 RUN #30 2 K #8 G

4

4:43 大産 PASS #4→#82 20 K #8 G

4

8:46 大産 RUN #30 43 K #8 G

4

11:31 大産 PASS #4→#82 25 K #8 G


南山大学

VS

大阪産業大学

3 タッチダウン 6
1-0 PAT(1Point) 6-6
2-1 PAT(2Point) 0-0
1-0 FG 1-1
0 Safety 0

12
(6-5-1)
1st Down
(ラン-パス-反則)
12
(3-9-0)
34-114yds
(34-12-2)
パス回数-獲得ヤード
(試投-成功-インタセプト)
31-205yds
(31-17-0)
36-172yds ラン回数-獲得ヤード 17-110yds
70-286yds 攻撃回数-獲得ヤード 48-315yds

3-▼15yds 反則回数-損失ヤード 3-▼22yds
0-0 ファンブル回数-喪失 2-1


<GAME REPORT>


ときおり雨が降るものの、それも気にならない程度の曇り空。
そんな中、CRUSADERSにとって春季オープン戦最終戦となる大阪産業大学戦が始まった。
対戦相手の大産大は、いまでこそ関西2部に甘んじているものの、かつては関西1部に在籍していたこともある古豪。
関西2部リーグではもちろん優勝候補筆頭。
関西に挑戦するCRUSADERSにとって、ぜひにも勝ってもらいたい相手だ。

大産大キックオフではじまったこの試合。
CRUSADERSの攻撃を1シリーズで封じ込めると、大産大オフェンスは早々にその力を発揮。
開始4分で早くもTDを獲られ0-7と先行される。(PAT成功)
アウェイの洗礼をまともに受けた展開に、暗雲の立ち込めるスタンド。

しかし、その雰囲気を一気に晴らしてくれるシリーズがはじまった。
きっかけは、大産大のパントリターナーのファンブル。
CRUSADERSディフェンスの激しいタックルが相手のファンブルを誘い、これをLB#55尾崎がリカバー。
敵陣40ydsという絶好のポジションからCRUSADERSの攻撃が開始される。
この日のQBは今季3回目のスターターとなる#17菅本、ランとスクランブルに定評のある選手だ。
その彼の自慢の足とRB#1伊藤、#30大野の突破力を生かした攻撃により、一気に敵陣20ydsまで攻めのぼる。
ランに集中しだした大産大ディフェンスを今度はQB菅本が相手をパスで翻弄し、敵陣5ydsへ。
最後はQB菅本自らがボールをキープしエンドゾーンに駆け込みTD。
PATは失敗したが、第1Q終了間際には6-7と早くも追撃体制となる。
スタンドは歓喜の渦につつまれた。


CRUSADERSのキックオフで試合再開となった第2Q。
大産大の攻撃をDLの踏ん張りとDB#13金井のパスカバーで早々にパントへ追い込むが、絶妙のパントによりCRUSADERSは自陣10ydsからの攻撃を強いられる。
このファーストシリーズで、RB#30大野の足が爆発する。
まず、RB#1伊藤がスクリーンでパスキャッチしたのち、左オープンへ展開し8ydsのゲイン。
続いて、QB菅本からのハンドオフを受けた大野が右オフタックルをつき、これがビッグゲインに。
いったん止まったかに見えたドライブから、彼の持ち味であるセカンドエフォートで、大産大ディフェンスを振り切り、何と85ydsの独走。一気に敵陣5ydsへ。
最後は再びQB菅本。QBスニークが決まりTD。
2ポイントコンバージョンは失敗したものの、12-7と逆転に成功する。
スタンドには先ほどにも増して歓喜の声がひろがる。

しかし、これで大産大の闘争心に火がついたのか、パス攻撃に切り替え、ミドルゾーンへのパス次々と決め、CRUSADERSディフェンスが切り崩し、CRUSADERS陣15ydsまで迫ると、最後はエンドゾーン左奥へのフライを綺麗に決め、CRUSADERSはTDを献上。(PAT成功)
前半は12-14と大産大にリードを許す形で終了した。

CRUSADERSのキックにより後半開始。
大産大自陣35ydsからの攻撃を手堅く封じ込めたCRUSADERS。
続く攻撃は自陣30ydsから始まる。
QBは第2Q終了間際から登場した#18宮川。
この宮川の起用が見事にあたり、RBへの的確なランプレーがヒット、そして宮川の持ち味であるパスがWR#21鶴田、#9近藤へ次々に決まりだす。
最後はRB大野が再び45ydsの独走TD。
2ポイントコンバージョンもきまり、20-14と再び逆転をはたす。


この後、再びチャンスを掴んだのはCRUSADERS。
CRUSADERSのキックを大産大リターナーがファンブル。
CRUSADERS絶好のフィールドポジション敵陣20ydsからの攻撃がはじまる。
しかし大産大に4thダウンに追い込まれたCRUSADERS、FGを選択したが、痛恨の失敗。
綺麗に中空を舞ったボールはポールの左端をわずかにそれる・・・
絶好機を逃した代償は痛かった。
ここから大産大の猛攻がはじまる。
自陣20ydsからパスとオプション、そしてオプションフェイクのパスでロングドライブを決めたが、土壇場でCRUSADERSディフェンスが踏ん張り、なんとかFGに抑え、20-17。

すぐさま反撃に移りたいCRUSADERSオフェンスだが、ここでQB宮川が放ったボールは痛恨のインターセプト。
CRUSADERS陣30ydsからランパスで逆転を許すこととなった。(PAT成功、20-24)
これがきっかけとなり、第4Qだけで28点の大量失点を喫し、試合は20-45で終了。
春季最終戦を勝利で飾ることはできなかった・・・

これから秋の公式戦まで約2か月。
いままでに見られない試合展開だっただけに、この日の敗戦は惜しまれてならないが、得たものは大きいはず。

『GO WEST』

秋には大輪の華を咲かせてほしい。

(レポート By 87生 西澤氏)

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