4月24日12:30、前日の大雨の影響からか、不安定な天候の中、2011 CRUSADERSの初戦が、南山大学グランドにて行なわれた。
対戦相手は昨年、東海リーグ2部に降格したが、主力メンバーが多く残り、戦力ダウンの少ない四日市大学。
主力メンバーの多くが卒業したCRUSADERSにとって、油断できない相手であるが、これまでの取り組みを存分に発揮し、勝利を勝ち取ってもらいたい。
【第1Q】
四日市大学のKick Offで試合が開始される。
すると、今季WRからRBへコンバートし、リターナーとしての活躍も期待される、#16岩崎がフィールド中央をスルスル駆け上がり、ハーフラインまでボールを運ぶ好リターンをみせる。
CRUSADERSのオフェンスを率いるQBは、昨年からコツコツと練習を重ね、着実に力を付けてきた2回生QB#32藤野。
一昨年から攻撃の軸として導入されたショットガン隊形からの攻撃だったが、四日市大学の好守によりパントに追い込まれる。
CRUSADERS新パンターはOL#51清水が抜擢された。
公式戦初となるパントはまずまずの陣地回復。
続くディフェンスは敵陣15ydsからの守備となる。
四日市大学はセットバック隊形とショットガン隊形を使い分けたランオフェンスを仕掛けたが、新スターターLB#33柴山が全プレイに絡む働きをみせ、パントに追い込む。
オフェンスはまたもハーフラインからの攻撃。ショットガン隊形からラン・パスを織り交ぜて攻めるも、フレッシュを獲得できず、パント。
続くディフェンスは、四日市大学に一度フレッシュを獲得されるものの、安定した守備ですんなりとパントに追い込む。
ディフェンス陣の頑張りに応えたいオフェンス、三たびハーフラインからの攻撃。
ここでオフェンスを縁の下から支えるOL陣が奮起する!
今季DLからOLへコンバートされた#72井田のプルブロックが炸裂!!
井田がこじ開けた走路をRB#16岩崎がコソコソっと走り抜け、15ydsゲイン!!
CRUSADERSがついに1st Downを獲得する。
OL陣が作った流れに乗り、QB#32藤野がここぞとばかりに自らボールを持ちゲインを重ね、RB#16岩崎がフレッシュを獲得!
ゴール前15ydsから1st Downの攻撃。
ここで、昨年1回生ながら公式戦に出場したRB#41岡田が2回のキャリーで9ydsをゲインし、「いよいよタッチダウンか!?」と思ったところで、QBとRBのコンビネーションが乱れ、結局フィールドゴールトライ。
これをフィールゴールキッカーを務める#18岡山が確実に決め、3点先取。(3-0)
その後のKick Offで、キックオフキッカーを務める#7近藤のキックが、四日市大学のミスも手伝いタッチバックに。
ここで第1Q終了。
【第2Q】
勢いに乗ったCRUSADERSはディフェンスが三回で四日市大学オフェンスをシャットアウト!パントに追い込む。
このパントで四日市大学はディレイオブザゲームの反則をとられる。
ここで、エンドゾーンを背負ってのスナップに緊張したのか、ボールがパンターの頭上を大きく越え、エンドゾーン内に進入!
パンターがボールを確保するが、#21池田がエンドゾーン内でタックルし、セーフティを獲得!!(5-0)
セーフティのため、さらにCRUSADERSのリターンで試合が再開される。
しかし、オフェンスがフレッシュを獲得できず攻守交替、流れを切らしてしまう。
続くディフェンスは敵陣15ydsからの守備。
パス攻撃で攻めた四日市大学だったが、CB#24牧野らのタックル&パスカバーでフレッシュを許さない。
さらに、このパントでも四日市大学がスナップミスをし、ボール処理に戸惑うパンターに、この試合絶好調の#33柴山がタックルをぶちかます!!
ディフェンスが作ったチャンスにより、CRUSADERSオフェンスはゴール前8ydsからの攻撃。
ここでQB#32藤野から、最近何かと実力以上の結果を出している、本番に強い(?)男WR#7近藤へのパスが通り、待望のタッチダウンが生まれる!!(PAT成功、12-0)
このまま勝利に向かって突き進みたいCRUSADERSだったが、ディフェンスがドロープレイなどで自陣25ydsまで攻め込まれてしまう。
そこをLB#15松田、#33柴山、CB#88田口らのタックルで何とか無失点に抑える。
この試合初めて自陣20ydsという深い位置からの攻撃となったオフェンス。
ここで、試合経験のないQB#32藤野がこれに動揺したのか、四日市大学の選手へドンピシャのパスを投じ、インターセプトを喫してしまう。
ディフェンスも踏ん張りきれず、四日市大学にタッチダウンを許してしまう。(PAT成功、12-7)
ここで前半が終了。
前半は四日市大学のミスもあり、流れをつかむチャンスが多くあったCRUSADERS。
しかし、結局流れはつかみきれなかった。
勝利の女神はどちらに転ぶかわからない・・・
【第3Q】
後半、CRUSADERS のKick Offで試合が再開される。
CRUSADERSディフェンスは四日市大学の攻撃を3回で押さえ、幸先の良いスタートを切ったかと思われたが、パントリターナー#16岩崎がまさかのキャッチミス。
そのボールを四日市大学にカバーされ、ゴール前19ydsから再び四日市大学の攻撃となる。
しかし、ここでも絶好調男LB#33柴山のロスタックルなどで得点を許さない。
続くオフェンスは自陣10ydsからの攻撃。
QBは前半の#32藤野が退き、昨年からオフェンスを率い、救世主メシアと呼ばれたイケメンQB#83濱本がついに出場。
会場の視線がQB濱本に集中する。
そのQB濱本が出場後すぐ、自らボールをもってフレッシュ獲得!!・・・かと思われたが、ボールをファンブルし、四日市大学がカバー。
四日市大学はゴール前25ydsからの攻撃チャンスをタッチダウンに結び付ける。(PAT成功、12-14)
CRUSADERSのミス連発により流れは四日市大学に傾きかける。
何とか流れを変えたいCRUSADERSオフェンスは、自陣35ydsからの攻撃。
ここで、アメリカ帰りの帰国子女WR#19前田へのショートパスや、QB濱本のスクランブルによりゲインを重ね、敵陣14ydsまで攻め込むものの、タッチダウンは奪えずフィールドゴールトライ。
これをK#18岡山が難なく決める。(15-14)
良いリズムを切りたくないディフェンスは、ハーフラインからの守備。
ここを試合中いきなりSFからLBにコンバートされた#21池田の好タックルで 3rd & Out !!
CRUSADERSが乗ってきたかに思えたが、続くオフェンスがインターセプトを喫し、四日市大学にゴール前30ydsからの攻撃をプレゼントしてしまう。
さらにディフェンスも、今季副将を務めるCB#11山内がまさかのパスインターフェアを犯し、四日市大学がゴール前20ydsまでボールを進めたところで、第3Qが終了。
【第4Q】
四日市大学ゴール前20ydsからの攻撃で第4Qが始まる。
このピンチに、CRUSADERSディフェンスは「ここで点をやったら漢(オトコ)じゃない」と言わんばかりの気迫でフィールドゴールトライまで追い込む!
さらに、そのフィールドゴールキックを#88田口の大外からのラッシュと#15松田の内からのプレッシャーによりブロック!!
そのボールを#92尾宮がカバーし、ディフェンスが会場を沸かせる!!
オフェンスは漢(オトコ)をみせることができるか?自陣20ydsからの攻撃。
CRUSADERSオフェンスはラン・パスをバランス良く使い、フレッシュを重ねていく。
しかし、ハーフラインまで進んだところで、四日市大学のディフェンスに対応され、パント。
このパントで#51清水が好パントをみせ、ディフェンスは敵陣5ydsからの守備となる。
四日市大学オフェンスはエンドゾーンを背負った攻撃にも動じず、パスを中心にフレッシュを重ね、レッドゾーンを回避したかに思えた。
しかし、CRUSADERSディフェンスにはこの男がいた!!
彼が、いつまでもパスを通させるわけがない!!
ビッグプレイメーカーLB#18アキラ・オカヤマが、長身を活かしインターセプト!!
さらに、敵陣10ydsまでリターンする、ビッグの前にスーパーが付く、スーパービッグプレイで、観客のハートをわしづかみ!!
オフェンスはこのチャンスを、今までいいとこ無しだった、今季副将のWR#8林へのパスでタッチダウン!!(21-14)
さらに、残り時間と相手にタッチダウン+2ポイントコンバージョンを決められると逆転されてしまう、という、状況を考慮したコーチ陣から、2ポイントコンバージョンの指示が出る。
これをWR#81片桐へのパスで成功させる。(PAT成功、23-14)
その後、四日市大学も必死に逆転を目指すが、CRUSADERSはオフェンス・ディフェンスでしっかりとタイムコントロールし、試合終了。
勝利という結果は得たものの、お互いにミスを連発した試合で、運よく転がり込んできた勝利だと言えるだろう。
今回の試合の反省を必ずクリアにし、さらにベースアップ・パワーアップを図らなければ、2011 CRUSADERSの目指す「打倒関西」はもちろんのこと、「東海優勝」すら難しくなってしまうだろう。
秋までの練習・試合をすべて糧にし、1つ1つ石を積み上げていこう!
その先に君たちの目指すものが必ず待っている!!
みんなが期待しているぞ!!
頑張れCRUSADERS!!
(レポート By 07生 大西氏)
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